お休み

いい天気だ。仕事が急に休みになった。時間がぽっかり空いたので、お菓子を焼いて、コーヒーを淹れた。 こんな日和がよくて心も凪いでいる日には、自分の人生がさらさらして清潔なものに思えてくる。世界は美しくて、自分は祝福されていて、過去も未来も愛し…

それでも続く

なんだか言いたいことが言葉にできない。もしかしたら、もう言いたいことなんて無いのかもしれない。 少し前に、ずっと縛られていたある物事と決別した。憔悴しきった私の胃は裂ける程の痛みと燃えるような不快感を通り越して白色矮星のようだった。渦中にい…

視覚

杳です。 カメラを買いました。Paper Shootという台湾のメーカーが出しているデジタルトイカメラ。 www.papershoot.com かわいい。写りもフィルムカメラみたいです。 でも撮影には少しコツが要るなと感じました。背面モニターがなくファインダーも当てになら…

最果て(漫喫)

家は好きだ。でも家に一人でいるときは本当にひどい気分だといつも思う。 寂しいってことなのだと気づく。人は誰かの存在を感じたくなったり誰かに存在を感じてほしくなったりしたときの気持ちを寂しいと表現するものだと知っている。しかし寂しみの当事者に…

エッセイは特に

一日が長くなってきた。少し前までは、瞬きをすると夜になっていた。少し体力に余裕がでてきたのだと思う。 好きな作家のエッセイ本を読んだ。作家を好きであればあるほど、自分にとって好ましい内容であればあるほど、読後に落ち込んでしまう。読書は難しい…

コーヒーにまつわるあれそれ

雨が降っている。絶好のコーヒー日和といえる。雨の日に飲むコーヒーは最高だからだ。 今朝豆を挽きながら色んなことを思い出した。最近はとんとやっていないが、とかく人のためにコーヒーを淹れる機会が多く、私はそれを愛している。 小さな会社で仕事をし…

2023

2023 = 7 * 17 * 17とすぐ素因数分解してしまうのは、理系だからではなくそういうしょうもない知識で自分を保っているから。 お久しぶりです、杳です。 季節は巡りに巡り、冬、新年、立春です。 それからの私は、疲れ果てて全てをお休みしたり、かと思えば柄…

優しさ

常に優しくありたく、この目をどうしても閉じたくない。 誠実さ、落ち着き、視野の広さ、深い想像力、それらのない人と人の関係なんて、そんなもの、そんなもの。 詰まるところ、自分の思い遣りなんぞ高が知れているという失望と、それでもつなぎ留められて…

内満つ時

杳です。数年前から、同じ時間を繰り返している気がする。 日常の中の小さな不和が身体の中に降り積もって、自分が消えてしまう。目が覚めてもカーテンが開けられない。名乗ることができない。音のしない靴を履き、色のない服を着る。笑うことも歌うことも話…

滴る

杳です。 好きなものの季節が来て、街でよく見かけるようになりました。 誰かが、それは死を連想させると言いました。言ったのは自分だったかもしれませんが、思い出せない。雨に打たれつつも天から顔を背けないその姿に、静かな諦念を感じるからでしょうか…

最近の記録

杳です。溜めたものが溜まったのでまとめた。 2022年5月16日(月) 軽い地獄だった。 人は、幾度もこのような軽い絶望に耐えしのぶことでいつか来る本当の絶望に備えるのだと、虚空を見つめて30分間エアロバイクを漕いだ。運動不足です。

はじめてのブログ

杳です。 存在しない大学院生です。本やゲームや歌が好き。たくさん眠って静かに生きています。誰にも読まれないつもりでブログを書きます。